人懐こい猫の気持ちを妄想する、私の密かな遊び
わが家の猫はとっても人懐こい。
家族はもちろん、隣の家のおばさんも、蕎麦屋のおじさんも、
宅配便や郵便局のお兄さんも熱烈に出迎える。
先日も友人たちを招いてホームパーティーを開いたら、
案の定、愛猫は友人たちを出迎えようと一目散で玄関へ。
――クンクン(いらっしゃ~い。ん? あなた、わが家に来たのは初めてかしら? ようこそ。あら、その紙袋はなに? もしかして、私へのお土産? え? 違う? なーんだ、人間のお菓子か。じゃあ、その辺に置いて。席はこっちよ、こっち。私についてきて)
――クンクン(あら、あなた、前にも来たことがあるわね。この匂い、覚えているわ。ちょっと、これ! 私の大好きなおやつじゃない! さすが、よくわかっているわ。これは今晩いただくわね。ささ、あなたには特等席をご用意するわ)
愛猫に誘導されてリビングにやってきた友人たち。
それぞれが席に着くと愛猫もちゃっかりテーブルの上に陣取り、
自分もメンバーの1人のように会話の輪に加わる。
――ちょいちょい(あなたのブラウス、素敵ね。袖口のリボンがとっても気になるわ)
――ちょいちょい(ちょっと失礼。あなたの洋服、面白いわね。パーカーっていうの?首元に猫用のおもちゃ紐がついているけど)
たっぷり遊んだ後は、この中でもっとも猫好きな友人の足元へ。
――ちょんちょん(ねえ、お膝に乗ってもいいかしら?)
愛猫のサインにいち早く気づいた友人は「どうぞ」と膝を貸す。
――ぴょん(悪いわね。あ、もう少しスカートを広げてくださる?)
ホストである私以上に愛嬌を振りまき、初めてのゲストも、
何度も訪れたことのあるゲストも、必ずメロメロにさせてしまう。
さすがの接待術だ。
この愛猫の存在が、私の人間関係を円滑にしていることに感謝を込めて、
この日の夜ごはんは愛猫が大好きなフードをあげる。
「今日はお疲れ様でした。はい、どうぞ」
――にゃおーん(やったー!頑張った甲斐があったわー。いただきます!)
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