毎年恒例の攻防戦、勝つのはどっち?
今年もやってきた。
1年に1回、猫のワクチン接種だ。
今年はすんなりキャリーに入るだろうか。
そんな私のドキドキ感が伝わってしまうようで、
もうすでに警戒モード発令中の我が家の猫。
当日の朝にキャリーを見せたりしたら、もう最後。
飼い主の一瞬の隙をついて、安全地帯へ猛ダッシュで逃げてしまう。
そこで、今年は少し早めにキャリーを部屋に置いて
慣れさせることに。
怪訝な表情でキャリーを見守る猫。
しかし、キャリーはその日もその次の日も、またまたその次の日も
部屋に置かれたまま、ピクリとも動かない。
そのうち、猫がキャリーを気にかけなくなったころを見計らって、
えいや!
猫はすっぽりとキャリーの中へ。
うそだろ~と鳴き出す猫。
移動中も喉を枯らさんばかりに鳴き続ける。
もう、やだ。帰る。お願い、帰して。
そんな恨みがましい鳴き声を発しているうちに病院へ。
診察台の上では、いつもの威勢のいい姿はすっかり影を潜め、
縮こまって石のようにカチカチに固まっている。
足の裏も汗でびっしょりだ。
先生も苦笑いしながら診察し、ワクチンも問題なく接種を終えると
猫は一目散でキャリ―の中へと身を隠す。
あらら、さっきまであれほど出せ!出せ!と鳴いていたのが嘘のようだ。
体力を使い果たし、もはや鳴く気力も失せたのか、帰り道は静かだった猫だが、
家に帰り着くとキャリーからパッと飛び出し、隠れた先からじっとこちらを睨んでくる。
やれやれ、いつまで経っても慣れないものだ。
これからも大嫌いな病院に行かずに済むように、体調管理はしっかりしていかなくちゃ。
…と、その前に今日はとびきり美味しいご飯を出して、ご機嫌うかがいをしなくては。
お願い、それで許して!
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