猫と飼い主が繰り広げる攻防戦
朝、家族がいつものように学校や会社に出かけていくと、
ようやく私の時間が訪れる。
まずは丁寧にコーヒーを落とし、ミルクをたっぷり入れて
陽のあたるソファへ。
そして、朝刊をテーブルの上に広げると、
どこからともなくやってくる猫。
私が広げた朝刊の上にゴロンと横たわり、
片足をあげて毛づくろいを始めた。
それも私の顔をちらりと見ながら。
……むむむ。今日も始まった愛猫との攻防戦。
もはや日課といっても過言ではないこの戦い。
私は今日こそ負けないぞと朝刊をめくろうと試みるも、
全体重をかけて挑む敵の思惑にはまり、
なかなか思い通りにはいかない。
諦めかけたその時、愛猫は私の顔を見上げて、
勝利の雄叫びのごとくニャーと鳴く。
くぅー。
今日もこのかわいい姿に完敗だ。
我が家の猫の唯一の特技は“邪魔すること”といってもいいだろう。
毎朝の新聞をめぐる攻防戦はほんの一例に過ぎない。
たとえば、私が廊下を歩こうものなら、すかさずその前を歩き、行く手を阻む。
ときには足元にまとわりつくように歩くから、
尻尾を踏んでしまいそうで気が気ではない。
極まれに踏んでしまうこともあるのだが、そうなったら最後、
ギャーッとこの世の終わりのような雄叫びをあげて
私の顔をギッと睨みつけ、しばらくは近寄っても来ない。
今日もいそいそと猫のご飯の用意をしていると、
まだか、まだかと催促の嵐。
もたもたしていると容赦なく手が伸びてきて邪魔をする。
どうやら今日のご飯は特別だということに気づいているようで、
その動きがさらに激しくなってきた。
猫は鼻が利くというけれど、恐るべし、グルメ猫。
お願いだから落ち着いてくれ。
身体が邪魔で手元が全く見えないじゃないか。
終いには体当たりしてくるから、危うく器を落としそうになる。
猫って本当にいいよね。
たまに反撃だ!とばかりに寝ている猫のお腹を触ろうと試みると
思いっきりウザい!という顔で睨みつけてくる。
……その顔、結構、凹むんだよ。お願い、たまには許して!
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