初めて見る雪景色にはしゃぐ愛犬

今夜は冷えるなと思って眠りについたら、
案の定、朝になると窓の外は辺り一面銀世界が広がっていた。

おお、これは寒いはずだ。
この中を散歩に行くのか。

隣にいる寝ぼけ眼の相棒をちらっと見ると、
私の視線に気づいたようで、
もうそんな時間かと慌てて起きだして、
早く散歩に行こうと促す。

おいおい、まだ知らないからそんなことを思うのだろうけど
外を見てごらん、大雪だよ。

意を決して、玄関を開けるとひゅっという冷気とともに
白く輝く雪景色が目に飛び込んでくる。

それまでウキウキとしてた愛犬の足がぴたりと止まる。
なんなの、これ？と私の顔をうかがう。

これは雪だよ、雪。
足で踏んでごらん、冷たいから。

恐る恐る外に出て、その雪の冷たさに
一瞬驚いた顔で振り返るも
すぐに嬉しそうな顔で走り出した。

犬は普段と違う状況を楽しむというけれど、
それは本当なんだなぁ。
尻尾を振ってはしゃぐ愛犬の姿につられるように
私も雪景色の中の散歩を楽しんだ。

ああ、全身が雪まみれだよ。
帰ったらしっかり乾かして、ストーブの前であったまろうね。

※雪が苦手な犬種もいます。寒さ対策や散歩後のケアなどご注意ください。