日本が恋しくなる犬との出合い

海外を旅していると
街中で犬の散歩をしている人とよく遭遇するけれど、
そのときに連れている犬が柴犬や秋田犬だったりすると
なんだか無性に嬉しくなりませんか？

出合うのはたいてい日本食が恋しくなってきたころで、
見かけるとつい片言の英語で話しかけてしまう。

「Is this Shiba Inu you walking with?」
（散歩している犬は柴犬ですか？）
「that’s right.」
（そうよ。）

なんでも海外の方が日本犬に抱く印象は、
アメリカでリメイクされた映画「HACHI 約束の犬」のイメージが強いらしく、
信頼している飼い主にはとことん尽くす、いわゆる、「忠犬」なんだそう。
それは日本人の生真面目さにも少し通じるところがあるのかな。

そういえば、我が家の柴犬も警戒心が強く、一見、クールに見えるけれど、
私や家族にはとことん甘えてくる。
そこが他の犬種とは少し違うところなのかなぁと
一緒に暮らすようになってわかってきた。

この日、パリの街角で出合った柴犬は、
突然、満面の笑顔で飼い主に話しかけてきた日本人に戸惑い気味。
ごめん、ごめん、本当に嬉しかったの。
こんな遠い場所で出合えたことが。
日本の魅力を改めて教えてくれているようで。

さて、今回もたっぷりリフレッシュできたから、
そろそろ愛犬が待つ日本に帰ろうかな。
きっと尻尾をぶんぶん振りながら出迎えてくれるだろうな。