2017年10月01日
プレイアーデンを日本でリリースして、まもなく3年が経過する。
従来の業界にない全く新しいコンセプトを創造し、スタートアップを果たした。
2014年10月のことだった。
構想から含め4年以上をかけてリリースしたブランドは、
既存の枠組みにとらわれないペットフード、
いわゆるプレミアムペットフードのさらに上をいく
「ラグジュアリーペットフード」という新しいカテゴリーをペット業界に創出した。
伝統、ストーリー、技術力、希少性。
新しいコンセプトの商品は、今までの既存の商品への固定概念が最初の障壁になる。
「ペットフードとはこういうもの」という既存の商品の概念。
プレイアーデンもまさしくそうだった。
ドライフード偏重主義※1、グレインフリー神話※2など、
ペットフードを取り巻く環境は、ペットのことを第一に考えて
製造される食べ物ではなく、供給者都合で製造される商品だ。
*ちなみにプレイアーデンは、ドライフード、ウェットフード、
ベジグルメ(100%有機のドライベジタブル)を好みによって
混ぜ合わせて給餌するミックスフィーデングを提案している。
従来のドライフード一辺倒の給餌スタイルよりも、
ペットの身体に良くより自然に近いとされる。
ヨーロッパでは生物学上において先端的な給餌スタイルである。
ペット業界だけのことを考えるのではなく、
もっともっと大きな視点で地球、自然、環境のことを考えてみよう。
私たち地球上に住む一人一人が生きていること、
またその活動行為自体が自然に対してダメージを負わせていると考える。
あえて厳しい表現で言わせてもらうならば、環境破壊者であり環境汚染者である。
私たちペット愛好家は、私たちが飼っているペットだけでなく、
私たち人間が生かされているこの自然に対しても、
あたかも自分のペットに対するような同じ愛情を注がなくてはならないと思う。
地球にもまたペットと同じように命に限りがあり、
この持続不可能な地球を少しでも長く持続させるために
私たちができることは何だろうか。
私たちが、今、一緒に生活しているペットだけでなく、
これから何世代にも渡って生まれてくるペットや動物たち、
そして私たち人間にとっても持続不可能な地球を大事にすることは、
誰の目から見ても明らかなこと。
ペット、動物、人間、地球。
人間は、往々にして自分の置かれた状況や立場でしか
物事を見ることができないのは、古来より人間に備わってきた生存本能の一部であり、
誰もが物事を俯瞰的に見るのが苦手である。
グローバルになった現代社会では、今までの考え方や概念を変え、
現時点での適正解ではなく、この先、数世代にも渡っての最適解をすべきだと思う。
私たちプレイアーデンは、自分たちの愛するペットだけでなく、
地球上に生きるすべての生命を想い考えて、製造したフードを提供していきたい。
今こそ、人間の食だけでなく、私たちを取り巻くすべての生命の“食”を
グローバルな視点を持って考える時に来ている。
自然界のバランス、すなわち食物連鎖をできるだけ長く
持続可能な状態で次世代にバトンを渡すこと。
事業活動を通して、人とペットが幸せに暮らす社会づくりに取り組むだけでなく、
もっと大きな視点、そう、ペットフードの主原料になる動物たちや
その他の材料にも最適解をもって取り組んでいきたい。
プレイアーデンの商品は、そのような想いから出発した。
この3年で、日本市場では他に類を見ない数の
Bio商品※3(100%オーガニック)を擁するまでになった。
日本のオーガニック業界では、Bioは厳格なオーガニックの
規格として知られるようになってきたものの、一方では、
一般的な方々への知名度としてはまだまだ低いと言わざるを得ない。
ましてやペット業界では、何をいわんやといった状況であるのは言うまでもないだろう。
オーガニックでは世界一と謳われるBio。
その規格を持つペットフードが商品として存在すること自体が、
ヨーロッパに住んだことのある日本の方から大変驚きを持って注目されているのが実情だ。
話をもとに戻すと、私たちが事業活動を通して最適解を求めるとするならば、
生命に対してイミテーションでもギミックでもなく、
本当に本物のナチュラルな商品を提供するということが、
そのひとつの答えではないだろうか。
プレイアーデンの提供するペットフードが意味するもの、それは新しい食事の概念。
そう、人間の食と同じように、食べることの歓び。
すべての生命からもらえるエネルギーにより生かされていることに感謝すること。
身体の約70%の水分をもつ動物(犬・猫)が求める生物学としての正しい食事は、
ホリスティックな食事やペットの食育の修得者なら既知なことである。
供給者都合のドライフード偏重でもなく、もう使い古されて久しい
オオカミ論からくるグレインフリー神話でもないことを知っている。
Bioの概念は、オーガニックのものを身体の中に取り込み、
自然本来のもつエネルギーにより体内細胞の隅々まで自然の力によって健康にすること。
実はそういった個々人の健康的なことだけに留まらず、
大きな視点で俯瞰的に見るとまた違ったものの見方が見えてくる。
私たちは、どこで、いつ、誰から生まれるかは選択することができない。
しかし、自然に極力ダメージを与えない方法で生産されたものを選ぶ、
自然にできるだけ近いものを食べるということは、
自らの知識と意識で選択することが可能である。
オーガニックやナチュラルな商品を選び使う。
身体の中に取り込んだ化学的な物質をため込み、
私たちの子孫に何世代にも渡って残るキズを負わせない。
第2次世界大戦の産物である農薬や化学薬品を散布することにより、
自然にダメージを与えない。
傷ついた地球・自然・環境を子孫に渡さない。
近年、家畜や家禽類は、効率重視を主眼とする商品化目的で、
強制発育や病気予防を理由に抗生物質漬けにされている。
ペットだけでなく、ペットフードの主原料とされる家畜の命に対しても
尊厳をもって飼育をされた商品を選択する。
商品棚に並んでいる多くの野菜や果物は、見た目や形をキレイにし、
商品ロスが少ないという理由で農薬漬けの大地で育っている。
不揃いで、均一ではないけれども、手間や愛情をかけて育てられた
有機栽培や無農薬の野菜を選択する。
Bioの規格は、自然や動物を大切にすることが、長い目で見れば、
私たち人間にも還ってくるであろうことを教えてくれる。
その規格が厳格であればあるほど、管理は大変であるがゆえに
長い時間軸で考えれば、人間にとっての良い意味での優しい規格ではないだろうか。
かの国ドイツでは5%の農家しか、Bio規格を維持することができないと聞く。
それこそが希少であり、ラグジュアリーの本質、すなわち根源でもある。
私たちがプレイアーデンというブランドをもってして、
社会に対する責任を果たし、未来に対して挑戦し続ける姿勢を世に問われるとするならば、
正直に、生命に対してナチュラルな商品を頑として提供し続けていくことだ。
私たちが目指す真のラグジュアリーペットフードは、
単にオシャレな見栄えだけでなく、また高品質なだけでなく、
フードに備わるコンセプトだけでなく、
300年以上続く伝統やペットへの科学的根拠に基づく最先端技術だけでもなく、
それらをすべて包括した「プレイアーデンの世界観」を体現すること。
プレイアーデン。
それは「新しいカテゴリーをペット業界に創出した21世紀を代表するペットブランドだ」と
言っていただけるような展開を、私たちプレイアーデンのチームは
この先も変わらず愚直に続けていきたい。
2017年9月吉日
3年の節目を迎えて プレイアーデン 中村憲広
※1:ドライフード偏重主義
賞味期限が長く、手軽に与えられるという飼い主の都合から、
ドライフードだけをペットに与えること。
しかし、犬や猫のからだの60〜70%は水分でできており、
ドライフードだけの食事では水分が不足します。
水分不足によって臓器に負担がかかり、尿トラブルや腎臓疾患を引き起こす原因に。
※2:グレインフリー神話
犬の祖先は肉食のオオカミであり、穀物の消化が苦手であるという根拠から、
グレインフリー(穀物不使用)のフードが最適であるとする考え方。
人間のパートナーとなり身体的に進化した現在の犬は、
穀物の消化吸収が可能になったと科学的に証明され、
肉食性ではなく雑食性と考えられています。
食物繊維やビタミン、ミネラルを含む良質な穀物は、愛犬にとって大切な栄養源。
※3:Bio商品
農薬や化学肥料などをいっさい使用せず、100%有機の原材料によって
生産された製品であることを第三者機関によって証明された商品のこと。
プレイアーデンは、世界で最も審査が厳しいといわれるドイツの
Bio認証機関「bio kreis(ビオクライス)」の審査に毎年合格。
詳しくは「オーガニックBio通信」をご覧ください。
ヒューマングレードとは、人間の食品と同じ安全基準を満たした食材のこと。品質と鮮度にこだわって厳選しています。
プレイアーデンの故郷は、南ドイツ・アッパーバイエルン州。ペット先進国で認められた300年の伝統を誇ります。
農薬・化学肥料不使用のBio商品は、ドイツのBio認定機関「Biokreis(ビオクライス)」の審査に毎年合格。
ペットと暮らすワンランク上のライフスタイルを求める方のために、上質な空間にとけこむデザインに仕上げています。
ご注文いただいた順番にて順次発送しております。
ご到着まで今しばらくお待ちいただきますよう宜しくお願いいたします。