僕の都会暮らしを彩る、仔猫との出会い
僕は小さいころから犬と暮らしてきた。そう、大学進学で都会に出てくるまでは―――。
今年、僕は実家を離れ、一人暮らしを始めた。
最初は愛犬に会いたくて仕方なかったが、
僕はその寂しさを授業やバイトに精を出すことで埋めた。
ある日、バイトから帰ってくると、
マンションの駐輪場から微かに鳴き声が聞こえてきた。
「ミー、ミー」
恐る恐る鳴き声が聞こえる方に近づいてみると、
そこにいたのは手のひらサイズの小さな小さな猫だった。
「どうした?お母さん猫はどこにいるんだ?」
精いっぱい優しい声で話しかけると、仔猫は僕の方にふらりと寄ってきた。
近くで見るとかなり衰弱しているようだ。
周囲を見渡しても母猫らしき猫は見えない。
もしかしたら、近くにいたのかもしれないが、
僕は衰弱した仔猫を見て見ぬふりはできなかった。
このままではこの仔猫は死んでしまう。よし、病院へ連れて行こう。
僕はすぐさま仔猫を抱え、家にあった段ボール箱に入れて動物病院へと急いだ。
そのときの僕の判断はかなり早かったと思う。
そして、その判断は決して間違っていなかったと今も信じている。
幸いにして仔猫に大きな病気やケガはなく、
しばらく安静にしていれば大丈夫だといわれ、僕はそのまま家に連れて帰った。
その日から僕と猫の初めての共同生活が始まった。
すっかり元気になった仔猫はパワーがあり余っているのか、
終始、遊べ!遊べ!と僕を誘ってくる。
そのくせ、遊び疲れると電池が切れたようにコテンと眠りにつく。
小さな体を仰向けにして幸せそうに眠る姿を見ながら、
美味しいご飯を食べてぽっこりしたお腹を突いてみるけど、
まったく起きる気配はない。
僕は犬としか暮らしたことがなかったけど、今は猫のかわいらしさに夢中だ。
もちろん、犬もかわいいが、猫には猫の魅力があるんだなあと
今さらながら気が付いた。
これまでの僕のモノクロな都会暮らしが、
1匹の仔猫の存在によって急にカラフルな色を纏い始めた。
これからもっともっと楽しい時間が待っていると思うと、
僕はワクワクが止まらない。
馬肉 FUWARI 20g (タネンバウム)
国産馬肉の新鮮な肺(フワ)を薄切りにし、低温でじっくり乾燥させて旨みを凝縮。肺はたんぱく質に富み、低カロリーであっさりとした味わいです。ふんわり軽い食感なので、仔犬やシニア犬にも。